アイスVSマグロ 1日目

「さて…さっそくマグロを釣るか。」
アイスは100均で買った釣竿で釣りを始めた。
「エサはとりあえずミミズでいいか」
「待て」
「な、なんだ…この頭に響く感じの声は」
「私はミミズの中でも最高の権力を持ったミミズ神です。助けてください。」
「ミミズはミミズ。おとなしく針に通されろ」
「私は全てのミミズを操ることができます。助けてくれたらお礼をしましょう」
「なんだと…」
「私以外のミミズを集めて巨大エサを作らせましょう。それならマグロも釣れるでしょう」
「確かに、それはいい考えだ」
「でしょう」
「しかし」


「お前は神として失格だ!!」

アイスに慈悲は無い

アイスはミミズ神に針を通した

ブシャー!!!

「グアアアア」

その一撃は確実に急所を貫いた

「真の神なら他のミミズを護ってやるのが正しいはずだ!!」

しかしアイスの激怒は治まらなかった

グリグリグリ
ブシュウウウ

その怒りが針を伝わりミミズを襲う

「貴様…全てのミミズを…敵に回したようだな…これから刺客がお前をおそ…う…」
「ミミズなど怖くは無い。俺が怖いのは、自分を曲げることさ」

アイスは誇りを持っていた

「ぐふっ」

故に勝った

「そんな」


アイスはミミズに勝った!!


「ばかな…」


ミミズ神死す

「しまった…ミミズ神を殺したことで他のミミズが海に逃げてしまった。」
「こいつ一匹でマグロを釣るしかないか…」

アイスの戦いは続く…