不審者VS裏ポケ団

前回のあらすじ
ワイがYや×3


「残るはハピナス、だんごむし、ぱん、ゆでたまや」
「余裕やな…」
「一瞬で終わらせるで」

3人は目にも止まらぬスピードでどこかへ去っていった

「あかん…みんなに知らせんと」

Y=Axはこの危機を一刻も早く伝えるため駆け出した





「しね!やまぱん!」

偽Y=Axの一人がやまぱんを狙った
繰り出される渾身の右ストレート

パシッ

「なにぃ!?」

「もっときたえろよーYさん」

ぱんにとってこの程度の攻撃は
まるで効果をなさない

「パンチはこうやるんだよ見とけよ」

バキィッ

Yさんが偽者であることをしらないぱんは
それなりに手加減して殴ったしかし…
打ち所が悪かった

こうして一人目の偽Y=Axは死んだ





「しね!ハピナス!」

2人目の偽Y=Axはマシンガンを使った
相手を確実に殺すためである
ためらうことなく引き金を引いた

ダダダダダ!

しかしハピナスの姿はそこにはなかった

「どこ行った!?」

その時首筋に強烈な衝撃が走った
ハピナスが後ろから一撃を浴びせたのだ

こうして二人目の偽Y=Axは死んだ




「しね!だんごむし!」

3人目は双剣の使い手であった

「ん?」

パシッ

素手で止めたやと!?」

「どうした…Yさん…」

だんごむしは不思議に思った
あの厳しくも優しいY=Axが自分を殺そうとしたこと…
しかし現実は現実
彼はそれを一瞬で理解した

「錯乱したんだな…せめて俺の手で…オラァッ」

その拳がみぞおちにクリティカルヒットした

こうして三人目の偽Y=Axは死んだ




「ハァ…ハァ…みんなどこや…」
裏ポケ団アジトを走り回るY=Ax
しかしみんなはなかなか見つからない

「苦労しとうようやな」

そこにはまたY=Axが立っていた

「また偽者か…」

「ちゃうで、偽者やないっていうたやろ?
ワイはワイなんや ワイがいる限りいくらでも生まれる」

「なんやと…」

「ワイが生きとる限りワイは無限に生まれるんや
裏ポケ団に勝ち目はないな?」

「そんな…じゃあワイが死ぬしかないんか…」

「せや ワイはワイの心の闇やからな
ワイの心に闇がある限り、生まれ続ける」

「せやったら…死ぬしかない!みんなを守るためや!」

「ワイにはできんやろな 実際裏ポケ団より自分が大事なハズや」

「ちゃう、ワイは…ワイは…」

「そこにナイフがある 自分で選べや」

「くっ…」


次回最終回!